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高速電力線通信推進協議会 理事長 松崎 正
 高速電力線通信(以下、高速PLC)技術は既存の電力線をブロードバンドネットワークの媒体と して利活用できるものとして、1990年代後半から世界で注目されるようになりました。わが国では、2001年のe-Japan重点計画がきっかけとなり、実用化のための様々な議論が開始されるようになりました。このような背景の中で、業界の力を結集して高速PLC技術の実用化を実現し、わが国のブロード バンド・ネットワークの推進に貢献しようと「高速電力線通信推進協議会(PLC-J)」が2003年3月 に設立されました。
折りしもe-Japan2004においてFTTHの普及に伴う家庭内ネットワークインフラ整備の必要性が唱えられ高速PLC技術にも大きな期待が寄せられました。そして、様々な議論と技術開発の努力の結果、2006年10月に制度整備がなされ、高速PLC技術を用いた宅内モデム市場の形成が可能となりました。
今や、わが国のブロードバンド世帯率は70%を越えており、家庭内ネットワークとして消費者の方々が高速PLC製品を選択できるようになった
という成果は、産官学の各界、関連諸団体などの皆様方のご理解とご支援によるものであり厚く御礼申し上げる次第であります。
さて、近年環境意識が高まり、スマートグリッドの言葉で代表されるように再生可能エネルギーや電気自動車が普及した新しいエネルギーインフラ・社会インフラの構築が必要になってきました。さらに、新興国におけるエネルギーインフラ市場において日本の技術が存在感を示し一定の役割を果たしていくことも重要になってきています。
将来におけるスマートグリッドのキー技術の一つが通信です。電気を供給する"線"で高速の通信を可能にする高速PLC技術は、大きな可能性とポテンシャルを有していると思っております。PLC-Jでは、このような新たなインフラの実現にも貢献すべく、利用シーンの提案や必要な技術検討の取り組みを行いたいと考えております。高速PLCに期待をもたれている皆様には今後もPLC-Jに対する変わらぬご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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